行きとおなじく、鈍行を乗り継いで帰京してきました。
帰りは一切寄り道なし、最短ルートの山陽本線・東海道本線を使って直行しました。とはいっても、一昼夜かかってしまうのがつらいところですが。

旅行自体は好きなのに、帰り道がおっくうになる方は多いのではないでしょうか。
行きは結構わくわくしていることもあって少々時間がかかっても大して抵抗がないのに、帰り道はただひたすら面倒くさくて、「早くつかないかな」とばかり考えてしまう。
私の場合、今回は帰省でしたが、まさにこの状況でした。年齢を重ねるごとにこの傾向は強くなってきた実感があります。単純に体力がなくなっていくからという面も大きいのですが。

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旅行の帰り道はやることリスト作成にうってつけ

さて、そんな不遇な扱いをされがちの帰り道ですが、使いようによっては悪くないことに今回気が付きましたので、書いておこうと思います。
帰り道と思うから、気が滅入るんです。それなら、はじめから旅行は終わったものとして、意識を帰った後の日常に向けて切り替えてしまえばいいのです。つまり、帰ったあとのことを考えるわけです。

具体的には帰宅後にまずやるべきことのリスト化であったり、やりたいことのまとめであったり。列車の中で普段から作業をされている方は当たり前にやられていることかもしれませんが、私の場合はせいぜい趣味に使う程度だったので、今回気づいて結構新鮮でした。

特に、やりたいことリストの作成には、旅行の帰り道というのはうってつけです。何しろ、旅行でリフレッシュした後ですから、いくら退屈しているとはいっても、根本的な部分で気力もやる気もある状態。さらに一定期間休んだということで、心理的には(言い方は悪いですが)一種の負い目もあります。それらの相乗効果は、相当なものです。普段自宅でやることリストを作る時とは段違いにアイデアが浮かびますし、それら一つ一つに関しても前向きな目標設定ができます。

やることリストはアプリやメモ帳でいくらでも作れる

もちろん、家で机に向かってリスト化する時とは環境が違います。本格的な作業には適しません。
けれど、計画を立てたりする分にはそんなに大それた環境や道具は必要ありません。

ポケット手帳1冊とペン1本あれば十分ですし、最近ではスマホのアプリや携帯のメモ機能だけでも十分です。スマホのアプリでいうなら、たとえばスケジュール帳アプリの「ジョルテ」などがあれば日付まで落とし込んだ具体的な計画が立てられることでしょう。

そこまでする気が起きないという場合も、極端な話、頭の中でアイデアを練りまくるだけでも全然違います。もっとも、頭の中だけだと、思い付きを忘れないようにしないといけませんが。
色々プランを練っていると、それだけでも結構わくわくしてきますし、帰宅後の生活にもスムーズに入れます。

やることリスト作成時の注意点

注意点としては、気力に溢れるあまり、無謀な計画を立てないことでしょうか。旅行の帰り道は前向きな計画が立てられると言いましたが、前向きが行き過ぎて到底不可能な計画を立ててしまうことが往々にしてあります。もちろん、それはそれで気分がアガるというのは事実です。

ただ、計画というのは、実際に実行できてはじめて意味があります。前向きと無謀は似て非なるものです。ですが、旅行あとというのは、そうした意識さえ見失わせるだけの威力があります。

この状態のまま、帰宅後にその無謀な計画を実行した場合どうなるか。大体想像はつくでしょうが、あまりの出来なさ加減にかえって落ち込むだけです。こうなると、せっかくの計画が完全に逆効果になってしまいます。

この辺りのバランスは実はかなり難しいです。セーブしすぎれば前向きさもへったくれもない計画になってしまいますが、かといってそれを完全に無視すれば、まるで実現性がなくなってしまいます。

現実的な折衷案としては、まずは心の赴くままリストアップした後に、一つ一つを実行可能かどうか見極めて、数を絞っていく行程を踏むのがいいでしょう。

だいたいの場合、計画が実行不可能に陥る原因というのは、やることの量が多すぎるか、目指す目的があまりに高すぎるかのどちらかです。今の自分ができる中で、ギリギリ可能かどうかくらいのところを狙うのが、一番着実で、しかも伸びしろのあるものになるはずです。

帰り道も楽しみたいなら無理はするな

なお、一応念のため書いておきますが、帰り道までガッツリ旅行気分を味わいたいという方は、やることリストなんて作る必要はありません。というか、むしろすべきではありません。

本来、旅行というのはただの娯楽であり、その時点で「無駄なもの」です。それにお金や時間を突っ込んだ以上、帰り道を有効に使おうなんて言うのは、無粋以外の何物でもありません。帰り道だって十分楽しいというのであれば、最後まで心置きなく旅の醍醐味を楽しむべきです。

癒しの時間は、それが自分にとって癒しである限りは少しでも長く味わうべきものだと思います。そもそも貴重な時間を割いての旅行なんですから。

それでも、暇で暇で、どうやっても楽しみようがなくなったとき。その時に初めてやることリストに手を出してみてください。その条件のもとでなら、時間の有効活用としてなかなか実のある時間になると思います。

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