こんにちは、雪月堂です。
最近では少し下火になった感はあるものの、
自己啓発は人気のあるジャンルです。
それだけ、現状に不満・不安のある方が多いということでしょう。
自己啓発は総じてやる気が出るということもあり、
人によっては一種の癒し的効果はあると言えます。
自己啓発にもいろいろなジャンルがありますが、
特に人気なのが心理的なノウハウです。
心持ちを変えることから、現状を解決する糸口を見つけ出そうという手法ですが、
この手のノウハウでまず間違いなく語られる内容の一つに、
目標がないとお話にならない、というのがあります。
表現は手法によって様々ですが、
とにかくまずは目標を持とう!というのが大前提なわけです。
そのあとに、目標設定をどのように行うのかという問題があるわけですが、
ここがそれぞれの手法の違いと言ってもいいでしょう。
目標設定の方法として割と見かけるのが、
まず大目標を決める手法です。
つまり、最初に最終的に到達したい目標を決めます。
その上で、期間ごとに小目標を決め、期間ごとの達成・修正を行っていく。
そういう方法です。
例を挙げるなら、
①最終的に年収1000万になりたい
②今年は年収を●●万上げる!
③1年終わった段階で検証
といった感じです。
この方法ですが、確かにビジネスの原則からすれば理には適っています。
大きな目標と小さな目標を適切に自分の中で消化して使い分けられるなら、
この方法を取るのが無難だと思います。
ただ、ここからは私自身の経験からの話になるのですが、
この方法、向かない人には徹底的に向きません。
おそらく、途中で嫌になる人もかなり多いはずです。
なぜなら、この方法が通用するのは、
あくまでも大目標と小目標の違いを受け止め、
常に冷静に分析や修正を行える人だけだからです。
それができなかった場合、大目標の存在がかえってやる気を削ぐことになります。
なまじ大目標があるがゆえに、目標までの遠さが際立ってしまうからです。
心理的に言うなら、「ああ、まだこんなにある・・・」という状態になってしまうのです。
これでは大目標を立てる意味がないどころか、逆効果になってしまいます。
また、読んだ当初のやる気も失せてしまいますから、
癒しと言う意味でもむしろマイナスでしょう。
そういう人は、まずは小目標だけ立ててそれを着実に達成することだけ考えた方が、
まだ抵抗が少なくなると思います。
もちろん、効果としては、ちゃんと大目標も立てる方法に比べれば劣りますが、
やらないよりはマシです。
そのうえで、なんとか行けそうと自信が持てた段階で
初めて大目標の設定にチャレンジすればいいのです。
自己啓発は、総じてユーザーを
「その手法が受け入れられる人」に限定しているところがあります。
そうでないと話が進まなくなるからです。
そのことを考慮した上で、賢く利用していくのが正しい付き合い方ではないでしょうか。
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