動画を倍速で再生したい。
もちろん、音楽や映画の動画などではそんなことは考えないのですが、
セミナーだったり仕事関係だったりの、
つまらないけど内容さえ取れればいいといった動画では
貴重な機能です。

これ、ネットで調べると、有料・無料問わず、
やたら高度な動画編集ソフトが推されてたりするんですが、
そんな中にはトラブルが多かったり、仕様の評判が悪かったりするものも
少なくありません。
インストールを検討しながらも、躊躇している人も多いのではないでしょうか。

ただ、単に再生して内容をざっと見るだけであれば、
そもそも凝ったアプリを新規インストールする必要はありません。
実は、Windowsに最初から入っている
「Windows Media Player」に速度変更ができるんです。

この記事では、そのやり方を画像付きで解説していきます。

スポンサードリンク

Windows10標準搭載!Windows Media Playerでの倍速・スロー再生の手順

動画をWindowMediaPlayerで再生する

①動画ファイルを選択した状態で右クリック。
②出てきたメニューの中から「プログラムから開く」⇒さらに開くメニューの中から「Windows Media Player」を選択する

WindowsMediaPlayerでの動画再生画面

③Windows Media Playerで動画ファイルの再生が始まる(画像内の動画は筆者撮影の私的なものです。念のため)。

再生速度の変更

④再生されている動画の上にカーソルがある状態で右クリック(動画ウインドウの中であればどこでもいい)。
⑤出てきたメニューの中から「拡張設定」⇒さらに開くメニューの中から「再生速度の設定」を選ぶ

WindowsMediaPlayerの速度調整ウィンドウ

⑥動画が再生されているウインドウの左上に「再生速度の設定」ウインドウが開く。

倍速再生に調整

⑦メーターを希望速度に合わせて調整する。倍速もスローも可。
メーターの操作は、マウスで希望位置をクリックしてもいいし、ドラッグで少しずつ調整してもいい。
※「標準」を押すと1倍速に戻る。
※ここで設定した速度はあくまでもその時だけの変更なので、再度動画を立ち上げなおせば1倍に戻る。

動画の元の品質にもよりますが、青い色がついている範囲(0.5倍~2倍)なら概ね聞き取りは可能。
それを超える3倍速や6倍速も可能ですが、音声などの面でかなり怪しくなってきます。

Windows Media Playerを動画ファイルの基本再生ソフトとして設定する

Windows10で、Windows Media Playerが影が薄いのは、
初期状態から何も設定を変えていなければ
「動画・ビデオ」という別のアプリで再生されることが大きいでしょう。
それで機能が遜色ないなら何の問題もないんですが、
残念ながら倍速再生など、かなりの機能が削られています。

ただ見るだけなら「動画・ビデオ」でもいいですが、
もし日常的に倍速再生をするなら、
最初からWindows Media Playerで再生されるように
しておいた方が手っ取り早いかもしれません。

やり方は簡単。

プロパティ

①ファイルを選択した状態で右クリック、出てくるメニューの中から「プロパティ」を選ぶ。

動画再生アプリの変更

②プロパティ画面が開くので、「全般」タブの上の方にある「プログラム」欄の「変更」ボタンをクリック
(この画像だと、「映画 & テレビ」がこの種類のファイルの再生アプリになっているよ、という意味です)

再生アプリ設定

③「選択したファイルと同じ種類(拡張子。この例だと「.avi」ファイル)のデータを今後どのアプリで開くか?」を聞いてきます。
Windows Media Playerを図のように選択し、OKを押すと設定完了です。
流れを見るとわかると思いますが、この設定は同じ拡張子のファイル全てに適用されます。
たとえばmp4ファイルに対して下記の設定をした場合、
どのmp4ファイルを選んでもWindows Media Playerで再生されるようになります。
逆に言えば、違う種類の動画ファイルにはその都度設定が必要です。
また、元に戻したい場合は、同じ流れで「映画&テレビ」を選択すればOKです。

高度な設定はできないが、通常の動画の倍速再生にはこれで十分

もちろん、再生できるとは言っても、動画そのものは標準速度での再生を意図したもので、
倍速用にチューニングされたものではありません。
ですから、再生速度を変えることで聞き取りづらくなったりするのは事実です。

倍速でも再生品質を保とうとするなら、動画そのものをそれ用に
調整する必要がありますし、そのためには高度なアプリも必要でしょう。

でも、倍速で再生したい動画って、そもそも内容がつまらないからですよね?
面白い動画なら、そんな必要ないんですから。
そんなつまらない動画のために、いちいち複雑なソフトを入れ、
手順を学び、ひとつひとつ動画編集する手間をかける必要あるんでしょうか。

そこまでやる必要がないなら、Windows Media Playerは
充分な働きをしてくれると思います。
専門知識の動画だったりして曖昧な聞き取りはできないなど、特別な事情があるなら別ですが、
一般の方であれば大体のケースではこれで十分対応できると思いますよ。

スポンサードリンク